◇ チェンマイのアトリエ
絵描きにとって、絵を描くためのよりよい環境を確保することはとても重要なことで、大きな作品を描くためには天井が高く広い空間が必要で、家賃の高い東京ではそれが何よりも大変なことですが、もうひとつ、仕事として絵を描くということを大家さんに理解してもらえるかどうかということもけっこう大変なことです。

東京などの都市部の不動産屋さんでは、住まいを借りようとするときでさえ、職業が絵描きと言うだけで敬遠される場合も珍しくありません。バンコクで初めてアトリエを借りたとき、絵を描くために部屋を使いたいということを大家さんに言うと「どんな絵かいてるの?」と聞き返されて驚きました。タイはおおらかです。

チェンマイでアトリエを借りるときも同じような感じでしたが、環境はバンコクとは少し違います。空間だけを比べると、チェンマイの場合は本当に絵を描くためだけのスペースで、仕切りも何もないほぼ真四角の空間です。全体の広さはバンコクよりも少し狭いですが、絵を描くスペースだけを比べるとこちらのほうが広いくらいです。

アトリエは広大な多目的広場の一角にありますが、広場を囲むように、他にいくつかの建物がまばらに建っていて、それらのほとんどは飲食店で、多くは夜だけの営業のパブ(タイでパブというと生バンドの演奏がある比較的大きな酒場)です。道を挟んだアトリエの真向かいも大きなパブです。広場ではお祭りやコンサートなどの催しが季節ごとに行われて、普段は広いだけで殺風景な広場も、そういった催しのときには人が沢山やってきます。

あるとき昼ごはんを食べに行こうと自転車でパブの前を通ったら、見慣れないものが視野の片隅に入りました。黒装束の人々が地面に腹ばいになって横一列に並びパブの入り口に向けて銃を構えていました。それに気がついたときには、間抜けにも銃口の狙う先にゆっくりと自転車を滑らせて的になっていたのでした。その銃はどうやら本物のようでした。それが警察の技能披露大会の予行演習で、パブに人質を捕って立てこもった犯人を逮捕すべく特殊部隊が突入するという想定の演習だということなどそのときは知る由もありませんでした。誰も何も言いませんでしたが、僕は自転車をUターンしないわけにはいきませんでした。

パラシュートの着地地点の正確さやパトカーと白バイの運転技術を競う競技、射撃訓練やブラスバンドの行進などの演習が続いたその大会のクライマックスが、地上10メートルほどのところに滞空したヘリコプターから特殊部隊がロープ伝いに降り立ってパブに突入するというその演習でした。予行演習と本番で4日間続いたその期間中、ひっきりなしに広場の上空をジェット戦闘機が旋回して、アトリエの上空を何分かおきに通るたびに物凄い轟音で、大砲の射撃訓練も繰り返され、戦争体験の無い自分にも未だ戦下で暮らす人々の精神的苦痛を思わざるを得ませんでした。

音に関して言えば、隣の事務所とは薄い壁ひとつで仕切られているだけなので、声などは筒抜けです。アトリエの大家さんでもある隣の事務所は家族経営の会社のようで、60歳代とおぼしき社長に同年代の奥さんと30歳代とおぼしき子供たち数人(娘ひとりに息子が2人か3人)に事務のおばさんが一人います。

聞こえてくる話し声は家庭での日常会話という感じで、和気あいあいとしています。タイの人々は基本的におおらかで、だから声も大きくその上よく通るので、普通ならうるさいと感じるところですが、タイで暮らすうちに自分の神経が変わったのか、逆にあけすけだからなのか、うるさくて集中できないということはありません。バンコクの標準語に比べると余韻があって柔らかく響くチェンマイ語(方言)の影響も多少あるかもしれませんが、鳥の声や風や雨や雷などの自然の音がうるさいとは感じずに、自然に体に吸収されていくのと同じように逆に心地よくさえ感じます。

「イーッヒッヒッヒ」という、若々しく聞こえる社長の奥さんの高いトーンの笑い声は、本当にうれし(おかし)そうで、その声に面白みを感じることはあってもうるさいと感じないのは、戦闘機の爆音を聞いた耳には、それがあたりまえに自然の音として聞こえるからなのでしょうか。確かなことはわかりませんが。

小 林 孝 亘
◇ チェンマイのアトリエ_a0054925_1131353.jpg

◇ Studio in ChiangMai

Better environment to paint a picture is very important for a painter.
However it is too difficult thing to have a large and high ceiling space in Tokyo where the rent is high. In the other, it is difficult whether to be able to obtain the landlord's understanding to paint a picture as work.

It is also difficult even to rent a room for a residence as the painter at the real estate agent in city part such as Tokyo. The landlord asked me, "What kind of picture do you paint?" when I rent a studio in Bangkok first. Thailand is very broad-minded country, isn’t it?

It was almost same as Bangkok when I rent a studio in ChiangMai. But the environment is a little different from a studio in Bangkok. It is the space for only painting a picture, and space is almost square without the partitions. Whole space is smaller than Bangkok, but the space to only paint a picture is larger than Bangkok.

Studio is in the corner of the multi purpose place and there are some other buildings in there too. Other buildings are almost restaurant, mostly pub and opened only during the night. Opposite from my studio is also large pub. The festival and the concert, etc. are held in a multipurpose plaza at each season. It is usually deserted. However, when it is a festival, a lot of people visit there.

One day, I passed the pub front by bicycle when I went to have a lunch. The strange one reflected on the corner of my view. People that wear black cloth were groveling on ground and they held a gun at the entrance of the pub. I had already gone through front of the pub slowly by bicycle when I noticed it. Apparently, the gun was real one. I didn’t know it was rehearsal of the ceremony of the Royal Thai Police at that time. Nobody said anything but I turned the bicycle back.

The ceremony was continued by the game that competes for accuracy in point where parachute lands and driving skill of patrol car and police motorcycle, and then the shooting maneuver and the march of the brass band etc. continued. Climax of the ceremony was maneuver that Special Forces get down with help of a rope from helicopter that stays at position of about ten meters from the ground, and rush into the pub (opposite from my studio). The ceremony continued for four days by the rehearsal and the real pert. It was a terrible roaring sound when the jet fighter plane kept on flying around above a studio at intervals of some minutes during the ceremony. The shooting maneuver of the cannon was repeated many times. Even I who did not have the war experience could not help thinking of the emotional distress of people who have lived under the war still now.

About the sound, the partition with the next office is a thin wall, so the voice etc. is heard well. The office of next room that is a landlord of a studio too seems a family company. The member of the company is president who seems to be in sixties, his wife of same age group, their children who seems to be in thirties(one daughter and two or three sons) and one middle age's woman clerk.

Voice of the conversation that I heard is a feeling of friendly as everyday conversation in their home. People of Thailand are broad-mind fundamentally so voice is loud and carries a long way. Usually I can't concentrate on work in such a situation. But I can concentrate on work at a studio in ChiangMai. Is it due to my nerve changed while I live in Thailand or their frank talks? Chiang Mai word (dialect) that reverberations and sounds are soft compared with standard dialect of Bangkok might influence it a little. The voice of neighbors seems to be absorbed to the body naturally like sounds of a nature such as a bird, a wind, a rain, and the thunders. It is comfortable rather than noisy.

President’s wife’s youthful laughter of “e~hhihhihhi” is heard really happily(or funny). So her voice is interesting rather than noisy for me because it might be reasonable sounds of nature for my ear that heard terrible roaring sound of the jet fighter plane. But I'm not exactly sure why I feel like that.

Takanobu Kobayashi
◇ チェンマイのアトリエ_a0054925_1144796.jpg
# by kobabkk | 2006-02-14 11:05
◇ 雪
先週一週間は仕事で日本に行っていました。母校である愛知芸大での2日間のレクチャーが主な目的で、その他は次の展覧会の打ち合わせなどで、3日間は名古屋に滞在して、あっという間に過ぎてしまいました。

日本に行ったらいろいろとしようと思ってたこと、本を買ったり、食べたりはあまり出来ず、こちらでは手に入らない必要な画材はなんとか買って22日(日曜日)の夕方の飛行機で戻ってきました。欲しい本は見つかりませんでしたが、食べ物は、握りずしに名古屋コーチンにお蕎麦を食べて、魚三と三州屋(どちらもおいしい魚が食べられる、東京でお気に入りの店。特に魚三は驚く安さ)で刺身を堪能しました。まあ十分でしょうか?

21日(土曜日)、関東地方は雪に見舞われ、交通機関にかなりの影響が出たようでした。成田空港でも欠航便が続発して、約一万人の人々が空港で夜明かししたそうです。22日もその余波で、飛行機は約3時間遅れで出発して、バンコクのアトリエに到着したのは朝の3時でした。

日本に着いた14日(土曜日)の午後はそれほど寒いとは感じませんでしたが、雪の降った21日は寒かったですね。でも久しぶりに見る雪は綺麗でした。

チェンマイに戻ったのは23日(月曜日)の夕方で、東京、バンコクを経てくると、やはりのどかで懐かしい感じがしました。

制作は昨日(25日水曜日)から再開しました。

ところで今年の展覧会予定は、新作の個展が東京の西村画廊で秋(10月)に予定していて、夏から秋にかけて(8月~10月)名古屋の愛知芸術文化センターでグループ展があります。詳しい日程などが決まったここでまたお知らせします。

小 林 孝 亘

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◇ Snow

I had stayed in Japan last week. My main purpose was two days lecture at Aichi prefectural University of Fine Arts and Music, my Alma mater. The Aichi Expo was held in the vicinity last year. I stayed Nagoya for three days and time passed quickly. I had some plans except of work during staying in Japan but I couldn’t do almost it, and I flew back on Sunday 22 Feb with some materials of paintings. I didn’t find a book that I wanted, but I ate my favorite Japanese food such as Sushi, Sashimi, Soba and Nagoya- Cochin (special chicken meat in Nagoya region). And I went to my favorite pub twice in Tokyo. Is it enough in it?

The Kanto region was snowing on Saturday 21st and influenced many traffic systems. Many flights were cancelled at the Narita airport and I heard that more than ten thousand people slept in the airport. That influence was continuing to 22nd and departure time of the flight that I boarded was three hours delay also. I arrived to my studio in Bangkok at 3 A.M.

I did not feel very cold on the afternoon of Saturday, 14th when I arrived at Japan. However, I felt that it was very cold on Saturday, 21st when it snowed. But the snow that I haven't seen for a long time was very beautiful.

I went back to ChiangMai on Monday 23rd. I felt that ChiangMai is very good old and peaceful.

I restarted work on Wednesday, the 25th yesterday.

By the way, my exhibition schedule of this year is below. Details are undecided now. I’ll inform again on this page to which a detailed schedule etc. are decided.
*Summer (August ~ October) Group Show at Aichi Arts Center in Nagoya
* Autumn (October) Solo Exhibition at Nishimura Gallery in Ginza, Tokyo.

Takanobu Kobayashi

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# by kobabkk | 2006-01-26 11:06
◇ バンコクとチェンマイ
チェンマイでは住まいと仕事場は別々です。

「タウンハウス」と呼ばれている縦割りの2階建てで長屋のように連なった住まいは、旧市街から西に外れたところの、チェンマイ大学のすぐ近くにあり、外国人がけっこう多く居住している地域です。周辺にはわりにおしゃれな店が点在しているものの、密集度は低くまだ閑散としていてます。

住まいにはオーブン付のガスレンジや電子レンジ、冷蔵庫(普通は当たり前なのですが)など設備の整ったキッチンにバスタブ付きのお風呂場があり、その上ちゃんとしたベッドがあります。洗濯機もあれば「猫の額ほど」という形容がぴったりですが庭と裏庭もあります。これは日本人にとってはそれほど驚くべきことではないと思いますが、タイで暮らすときの僕にとっては、とても驚くべきことです。こちらの環境は東京ともまた違いますが、バンコクよりもはるかに便利に暮らしています。

◇ バンコクとチェンマイ_a0054925_038568.jpg
アトリエは住まいから歩いて6~7分ですが、毎日自転車で通っています。建物はかなり広い多目的広場の片隅にあって、はるか向こうには山並みが見えます。その部屋を最初に見たときは資材置き場として使われていました。平屋建ての、昔の小学校の校舎のような細長い建物がいくつかの部屋に区切られている中のひとつで、正方形の何もない空間でした。ここもアトリエにはもってこいでした。隣は不動産管理会社の事務所で、反対側の隣は倉庫で、その隣は夜だけやってる雑貨屋で、その隣は部屋の壁が取り払われて中がむき出しの何も無い空間です。トイレは事務所の隣にあり、これも学校のトイレのような広さです。

どうしても制作を中心とした生活なので、普段どこかに行くということはあまりありませんが、そもそも、バンコクでアトリエに住んでいるときは丸一日一歩も外へ出ないということは珍しくなく、それに比べれば外に出て行く機会は断然多くなって、乾季の今は雨もほとんど降らずお天気続きで、昼間自転車に乗っているとふらっとどこかへ行きたくもなりますが、時間にすれば数分足らずの住まいとアトリエの往復だけでも、自転車に乗るということだけで少し開放された気分になります。

目にする風景のバンコクとの違いも、じわじわと実感するようになりました。つい最近ですが、チェンマイでは椰子の木をあまり見かけないということに気付きました。そう思ってまわりを見渡すと、木の種類がちょっと違います。はっきりと何の木かはわかりませんが、日本でもよく目にする、いわゆる木の形をした木が多いです。椰子の木もあるにはありますが、バンコクと比べても少なく、それがチェンマイを南国という感じにさせない理由なのかもしれません。椰子の木は南国というイメージが自分の中にインプットされていて、その形も一般的な木に比べて違いがはっきりしているので、それがたくさんあると自然に目が行って「ああ南国だな」と感じるように思いますが、逆に他の木はみんな一緒に「木」というくくりで捉えてしまっている気がします。チェンマイではこの先、それぞれの木の違いに目が行くようになってくるかもしれません。
◇ バンコクとチェンマイ_a0054925_0401929.jpg
バンコクとの気温差というのもこちらに来てはじめて実感しました。タイは南の国だから一年中暑いというイメージがあり、実際に一年で一番涼しい乾季の今のチェンマイでも日中は28度くらいにはなります。しかし朝晩は14~5度で、日によってはもっと下がる日もあり、一年を通してみると日中40度近くにもなる暑季に比べてかなり涼しく、実感としては寒いと感じます。ちょうど日本の秋という感じで、夜寝るときは長袖のTシャツの上にトレーナーを重ねて着ています。12月以降は短パンを穿くこともなくなりました(穿いている人を見かけることはありますが)。店頭ではセーターやジャケットなどを売っています。

寒さが嫌いというわけではありませんが、僕はもともと海が好きで、チェンマイは山に囲まれていて、今までに海の近くに住みたいと思ったことはあっても、山の近くに住みたいと思ったことなどはなくて、どうしてチェンマイに住んでいるのかちょっと不思議な気がします。暮らし始めて3ヶ月近くたった今、ここもまんざらでもないと思うのは、やはり住めば都ということでしょうか。

小 林 孝 亘

◇ Bangkok and ChiangMai

A residence and a studio are different place each other in ChiangMai.

A residence is adjoining of several houses of two stories called "Town house” near the ChiangMai University direction in the west from old town. A lot of foreigners live in this region. A fashionable shop is scattered in the surrounding but the density is low and development is on the way now.

◇ バンコクとチェンマイ_a0054925_121974.jpg
There is kitchen which has gas range (with oven) microwave and refrigerator, and also good bed in the residence. There are small garden ("like forehead of cat" is just agreeable to describe it), back yard and washing machine also. They are not surprised thing as Japanese people, but I feel different when live in Thailand. Environment of ChiangMai is different than living in Tokyo, but it is more convenient than living in Bangkok.
                      
Distance to a studio is about 6~7 minutes take a walk from a residence, but usually I have gone to there by bicycle. Building is situated in corner of huge multipurpose open space that looks out over the mountain far away. That room had used as a trunk I saw first. The building is a one-storied house a long and slender building like the schoolhouse in an old elementary school that partitioned to some rooms, and the room that I rent for a studio is square space. Here is good for a studio also. The next room is an office of the real estate agent that is my landlord. Another side next room is trunk room and next to there is variety store that is opened for business in only night. The next room to the variety store is empty space without walls. Lavatory is next to the real estate agent office that is large space like lavatory in the schoolhouse also.

Painting a picture is center of my living anyway in ChiangMai also. So I rarely go to anywhere except of my studio. Precisely, I usually don't go out very often in Bangkok. It isn't rare that I never go out from my studio all day long. I go out often in ChiangMai much more than in Bangkok. Thailand is dry season now, so weather is nice almost everyday. Therefore, I want to go somewhere when I am riding a bicycle in daytime, but I am satisfied by only riding a bicycle.
                                     
                 
It came to actually feel the difference with Bangkok of the seen scenery gradually. I noticed that I can't see much palm trees in Chiang Mai recently. Some kinds of the trees seem different a little when I observe often. I don’t know what kind of trees exactly but it is same figure as my own image of a tree. There is a Palm tree also but less than in Bangkok. So it might that I don’t feel ChiangMai isn’t southern country. Palm tree is a tree of the southern country in my memory. So I have a feeling of southern country if I see a figure of a lot of palm trees. I might observe difference of a tree more than now in the future.

After I have started to live in ChiangMai, I actually realized the temperature difference with Bangkok for the first time. There is an image that is hot weather all the year because Thailand is a southern country. In fact, temperature is about 28 degrees in day time in the dry season, the coolest season in one year in ChiangMai. But minimum temperature is 14~5 degrees in the morning and the night, It mean the temperature is 25 degrees cooler than summer season maximum temperature is 40 degrees. Therefore I feel more cold than cool so I have worn sweat shirt on long sleeve T shirt when I sleep. I haven’t worn short pants since December (but I saw some people have worn it). The sweater and the jacket have sold in a lot of clothing shops during this season.

◇ バンコクとチェンマイ_a0054925_163017.jpg
I don’t hate the cold, but I like sea, especially southern sea. But ChiangMai is the city surrounded by the mountain. I have ever thought to want to live near the sea but not near the mountain. In addition, I have thought to want to live in the city but not the countryside. I wonder about why I live in here now. Now, I feel that is not altogether bad after I have spent 3 month already. There is no place like home.

Takanobu Kobayashi
# by kobabkk | 2006-01-12 01:23
◇ ピーピー島
あけましておめでとうございます。

今年のお正月はピーピー島で迎えました。
といって何をしたというわけではありませんが、日がな一日ビーチの木陰で寝転んで本を読んで、それに飽きたら泳いで、お腹がすいたら何か食べて、日が沈んだらバンガローに戻るということを繰り返していました。

ピーピー島は去年のインド洋沖地震の津波でかなりの被害を被りました。この島には今まで何度も来ていますが、津波後に訪れたのは初めてで、一年経ってかなり復興したと聞いていたのでどうなったかと思っていました。船着場の周辺は以前と同じような感じになっていましたが、その奥に続く入り組んだ路地の中は、瓦礫は片付いてはいるものの、廃墟然としていました。

◇ ピーピー島_a0054925_1261834.jpg
観光客は欧米人を中心にたくさん来ていて、プーケットからの一日ツアーも復活しているようでした。いちばん下の写真の、チャーリーブラウンが仰向けに寝てるような島には「マヤベイ」という、映画「ザ・ビーチ」のロケが行われた湾があって、そこを訪れるためにこの島に来る欧米人も少なくないようです。島での物価は少し上がったように感じましたが、人々の笑顔に変わりはありませんでした。

小 林 孝 亘

◇ ピーピー島_a0054925_1365499.jpg
◇ Phi Phi Island

A Happy New Year!

My wife and I celebrated the New Year in PhiPhi Island.

We were reading a book as lying down in the shade of a tree on the beach , we swam in the sea when we had enough of reading, we ate when we were hungry,and we repeated it all day long during our stay in there.

PhiPhi Island suffered considerable damage because of the TUNAMI of last year's Indian Ocean coast earthquake. I have come to this island several times since before, but it was the first time to come here after the TUNAMI. I heard that island reconstructed from the damage of it in one year, so I thought how it became. The pier surrounding was almost reconstructed, but alley interior didn’t. Wreckages of building were processed, but back of alley complicated looked like ruins.

A lot of tourists that mainly of the western countries people have been coming and the full-day tour from Phuket seemed to have revived, too. "Maya bay" is in the island that looks like Charlie Brown lies on his back in the photograph below. The screenshot of "The Beach" was done in this island. The Western people who come to this island to visit there is not a little. Smile of the island people didn’t change but I felt prices go up a little.

Takanobu Kobayashi
◇ ピーピー島_a0054925_1216078.jpg
# by kobabkk | 2006-01-07 12:18
◇ チェンマイ
前回の続きで今回は具体的に食事について書こうと思っていましたが、ちょっと状況が変わったのでそれについて書きます。

今、僕はチェンマイで暮らして制作をしています。これまではバンコクのアトリエでの暮らしのことを書いていましたが、これからはチェンマイでの暮らしを中心に書いていくことになります。

チェンマイには今年の9月から一年の予定で妻が滞在していて、はじめはお互いにバンコクとチェンマイを行き来していましたが、せっかくなので彼女のいる間はチェンマイで制作をするということにしました。まあ夫婦なので自然なことですよね。ちょうど今描いてる絵は、ほとんどが来年の秋に予定している個展のもので、来年の8月末までの彼女の滞在予定に制作のスケジュールを合わせることはそう難しいことではありませんでした。というよりも、すでに暮らし始めてから6年目になるバンコクでの制作に、ちょうどよいタイミングで起こった変化を無意識にせよ期待していたのかもしれません。

ご存知の方も多いと思いますが、チェンマイはバンコクから約700キロ北にある、かつてはランナー・タイ王国の首都で、ピン川という川のほとりに広がるタイで2番目に大きい都市です。城壁が残る旧市街を中心とした街はこぢんまりとしていて、古いお寺が点在する静かな古都です。県全体の人口は約160万人。バンコクが約700万人なのでタイ第2の都市にしては少ないですね。バンコクだけがタイの中でいかに突出して大都市かということを実感します。これらはガイドブックに載っているようなことですが、実際に街を歩いてみると、バンコクよりはずっと小さく、人も車も少なく(朝夕に多少渋滞はありますが)のんびりした感じで緑も多く感じます。

とは言うものの、バンコクではアトリエに住んでいてそう頻繁に出歩くわけでもなく、チェンマイもそこまで田舎というわけではなく、公共交通機関など不便に感じることは多少ありますが、チェンマイだからという、その土地独特の何かということだけに関していえば、バンコクにいるのとそう大きな違いは感じません。ただ、 目にする風景が違えば気持ちに変化も生じてくるだろうし、住まいの環境はバンコクに比べるとかなり変わるので、その違いによる影響は何らか形で少なからず出てくるとは思っています。

そもそも東京とバンコクとでは基本的な暮らしの環境はまったく違います。アトリエに住んでいるバンコクでは、今はもう慣れましたが、絵を描く場所で暮らすということがそれなりに大変で、東京のアトリエは電車とバスを乗り継いで住まいから約1時間かかり、ラッシュに乗り合わせるのはいやなので自転車で行くようになりましたが、どうも遠すぎるのが不便で、今度のチェンマイはその中間でちょうど良いということになりますが、実際にどうなるかはこれからやってみなければわかりません。いろいろと変わったことはありますが、一人暮らしではないということが、何をおいても一番大きいことですね。

小 林 孝 亘

◇ チェンマイ_a0054925_17311.jpg

◇ ChiangMai

I meant to write about meal concretely in this time going on from last time but my circumstance changed a little. So I’ll write about that.

In fact, I live and work in ChiangMai now. So far I had written about my living in Bangkok, but from now onward I’ll write about my living in ChiangMai for a while.

My wife has lived in ChiangMai since this September in the schedule of one year. At the beginning we have been coming and going between Bangkok and ChiangMai together.
I decided to work in ChiangMai during her one year stay because it is special occasion. It is so natural thing because we are couple, isn’t it? It wasn't so difficult to move to ChiangMai for living because my next exhibition is next autumn. Her schedule to stay in ChiangMai till next August was almost fit to my working schedule too. Another wise
I might wish this happening as good time to me that have spent six years in Bangkok.

I think that a lot of people already have known about ChiangMai. Chiang Mai is a second large city in Thailand that extends near to the pin river in about 700 kilometers north from Bangkok. There was a capital of The Runner Thai Kingdom before. Population of ChiangMai prefecture is 1.6 million people. Population of Bangkok is 7 million people so it is too small as second large city in Thailand. It realizes how only Bangkok is a large city in Thailand. The city which centered on the old city where the rampart remains is small and there are scattered old temples. Above things are a content that has been described to the guide book. I feel that city is small and car and people are less (but there is traffic-jam in the morning and evening) than Bangkok when I walk in the city actually. And I feel a lot of greens and time pass slowly than Bangkok.

However I live in a studio in Bangkok and I don’t go out very often and ChiangMai isn’t so rural. Exactly my mind might change if I have seen different landscape. But I don't feel difference about only originality of the land of ChangMai compared with Bangkok. However circumstance of the living in ChiangMai is so different compared with Bangkok, so I think that I'll receive some influence by that difference.

To begin with, the environment of a basic living is quite different in Tokyo and Bangkok. In Bangkok, I felt a little difficult to do it when I started to live in a studio. In Tokyo, A distance to my studio is for an hour from my residence by the train and the bus. Therefore I have gone to a studio by bicycle because I want to avoid taking the crowded train at “the rush hour”. I really hate the crowded train at “the rush hour” in Tokyo and I have felt that it is inconvenient for me because distance is too long. In ChiangMai, I feel that becomes a just good environment compared with Tokyo and Bangkok. In fact I won't know my future living in ChiangMai if it won't try. Many things will change but the most important thing is to live with my wife.

Takanobu Kobayashi
# by kobabkk | 2005-12-21 01:10


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